「女心をくすぐる・・・刺繍」 絹地に絹糸で刺繍された日本刺繍は、繊細で光沢のある絹から醸し出される趣のある美しさにウットリ~~魅了されます。
刺繍の歴史は、エジプト第一王朝時代に始まり大陸へ、日本には神功皇后の時代に伝わったと言われています。時の流れと共に日本固有の文化と相まり、独特の技法の組み合せがなされたことが最大の魅力となっています。
和服の図案表現には、刺繍以外にも友禅染・絞り染・織等がありますが、友禅染や絞り染と組み合わされ、一層豪華さを加味させています。
晴れ着である打掛・振袖・留袖には、刺繍はアクセントとして必須です。とくに金銀糸を駒に巻き、これを動かして布の上に糸を模様どおりに置き、別糸で止める“駒取り刺繍”は豪華絢爛の代名詞となっています。
刺繍は、熟練技術・気が遠くなるような時間と根気が必要であるため、大変高価です。こんなに緻密で芸術性の高いものをタンスにしまったままや捨ててしまうことに、ほんとうに心が痛みます。
写真(1~3)「日本刺繍 いち」さんの作品(連絡先:mayutoichi@gmail.com)
写真(4・5)江戸刺繍、帯の刺繍は手埋め駒取り技法
写真(6・7)振袖からリメイクしたマリエ用ロングスカートに施された駒取りと刺し縫い刺繍
写真(8・9)絵羽織からリフォームしたジャケットは、3か所の接目で崩れた柄を白絹糸で補足。一点物ならではの手作業
“きもの”を着た時の得も言われぬ“心躍る感覚”を、きものドレスでも感じてほしいと職人魂で、一点一点愛情を込めて製作しています。作り手も“心躍る感覚”連続の楽しい仕事です~~
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