FAQ・Knowledge
着物の知識
きもの文化の語りべ 「なぜ着物ドレス?」
◆ ご存知ですか? 「絹のきものについて」
一反のきもの地には、20年以上の経験を持つ熟練職人が20人以上携わっています。
数多くの工程は分業化されていて、専門の職人が余すところなく自らの技を競い合っています。
ほとんど手作業の工程にも職人のこだわりがあり、想像以上の時間を要します。
これは、まさにオーケストラのよう。
指揮者(作家)のもとに各パートを分担する奏者(職人)が集まって一つの素晴らしいハーモニーを醸し出しているのです。
高価な理由ですね。
一反のきもの地は、約2700粒の繭玉からできています。
そして着物を着用するための標準的な一揃え(着物・帯・長襦袢・帯揚げ・帯締めなど)には、繭玉約10000粒が必要なのです。
これほどの絹織物を、タンスに眠らせ朽ちさせてしまって良いのでしょうか?
FAQ「よくある質問
質問1
若い時の着物が派手すぎて着ることができません。洋服にリメイクしたら着ることが出来ますか?
回答1
お洋服にリメイクしたら、派手になった着物の色や柄も活きます。
洋服地と異なり、きもの地は重ねた高尚な色が特徴ですから、たとえ明るい色でも重厚感があります。
これは、本物の絹地だからこそ。
くすんだ顔色には、かえって肌色を明るく若々しく見せてくれます。
自信を持って言いますが、着物から洋服に形を変えても、きもの地は「真の本物」であり続けます。
質問2
リメイク服は着物より便利であるとわかっていますが、アフターケアはどうですか?やはり複雑で費用がかかりますか?
回答2
リメイク服は、普段の下着を着用しますので大変快適でありながら、着物のような高級感があり優越感を感じさせてくれます。
ただ少しでも汚さないように配慮をお願いします。
衿汚れには立衿のインナーやストールを挟む、脇下の汚れには袖付きのインナー(できれば綿素材)を着用するなどの工夫を。
特別加工(金銀糸使用など)の生地以外なら、絹の洋服と同じようにドライクリーニングに出してください。
値段も洋服と同等。それから、和服では図案の季節を守らなくてはなりませんが、リメイク服なら神経質になることはありません。
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