大阪くらしの今昔館

2016/06/11


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「船場花嫁物語」の展示会場に驚きました!天神橋筋6丁目の駅上にあり、10・9階は江戸天保時代にタイムスリップできる「なにわの町屋歳時記」。天神祭の風情が楽しめます。165年前に修復された船形山車「天神丸」が間近に展示。祭礼や時刻や口上を告げる道具は、大坂では「太鼓」江戸では「拍子木」だったと知りました。各商店の軒先に商品を使った人目を驚かす「造り物」を飾り、大坂人の奇抜な発送で楽しもうとする気質がうかがえました。呉服屋は「帯づくし」の宝船、小間物屋は「櫛やかんざし」のにわとり、仏具屋は「木魚づくし」の布袋様。

裏長屋には、着物を解いて洗い長板に貼った「洗い張り」があり、明治生まれの祖母を思い出しました。外国人観光客にレンタル浴衣(二部式)が大人気で、記念の写真撮りに大忙しの様子でした。8階は、「明治~昭和のくらしぶり」を紹介した大阪の風景のジノラマや電化製品の展示。写真は初代の通天閣とルナパーク。

やっとお目当て展示会場に着いたのは1時間後。江戸の武家を真似た船場の豪商の婚姻儀礼の紹介。嫁ぐ娘への財産分けという意味で、一生不自由しない着物や装身具、生活道具を持たせました。これらは、職人が技術の粋を尽くした工芸品であり、船場商人の底力と大阪の文化の豊かさを示すものでした。(撮影禁止)

嫁入り道具として着物を買い揃えてくれた両親。でもタンスで眠ったままが私世代なのです。“お宝の埋蔵品”なんですが、価値のわかる人が少なくなり、使わなければ“ゴミ”と化しています。「親に顔向けできないわ~~」という方、ご一報くださいませ。