振袖には親御さんの愛が詰まっています。そして、晴れの日の思い出も。だから、できるだけ多くの機会に着て、幸せを重ねてほしい。
写真は、お客様のお気に入りで一番良く着られた思い入れのある中振袖。西海岸在住のお嬢様とは身長差15cmですが、兼用でお召しになりたいとのご依頼でした。あちらこちらの汚れ部分をカットして新品みたいにして、ワンピースとロングスカートの単品コーディネイトに。
きもの地の制限のある生地巾や用尺、そして柄合わせや汚れから素敵なお洋服にリクチュールするのは、ジグソーパズルのようで頭の体操になります。この仕事は、ボケ防止になるわ~、ホント!
“日本の伝統美”を表現できるきもの地は、洋服にリメイクすることで、日本人だけでなく外国の方にも楽に着ることができる“優れ物”です。
お客様がお姉様に写真を送られたら、「お父さん、すごく喜んでるね~」と、お二人で感無量になられたと聞きました。私の仕事は、服を作るだけでなく、人の心も幸せにするようです。
ところで、私の振袖一式はどうしましょう?
しっかりした深緑色の重たい綸子地に、大胆な白抜き牡丹柄のシンプルモダンな振袖。外国人には着物と勘違いされる絵羽柄の総絞り長襦袢。上品な金糸の鳳凰柄の袋帯。私と姪っ子で5回ほど着ました。。。大柄過ぎて~~、最適なデザインが浮かぶまで、お正月にインテリアとして楽しみましょう。
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