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和服からどのような洋服ができるのか?との質問が多く寄せられます。
服地と違い一反のきもの地は、生地巾(約36cm)・長さに制限があります。反物ではなく、すでに和服に仕立て上げられた着物は、それぞれの部分に切断されていますので、それを踏まえた上で、デザインし型紙作成をします。それから別布で仮縫いし、型紙修正後、裁断し本縫いの工程に進みます。
殆どの場合“きもの”を見た瞬間、どのようなデザインが良いのか?ヒラメキがあります。それをお客様に提案し、ご希望と照らし合わせます。生地巾が不足するなら、つなぎ合せれば良いし、長さが足りなければ、他の生地を追加すれば良いのです。だから私のデザインの可能性は広がります。むしろ、生地の風合いや柄の方を重要視しています。
着ることが無くなった喪服のリメイク、フォーマルワンピースとジャケットのアンサンブルのご依頼が多いです。なぜなら、裾の裏地(八掛地)が共地になっているので、用尺が多いからです。絹の洋服は殆ど販売されていないし、絹の黒が魅力的です。
今回は、喪服からシンプルなロングドレスのご依頼がありましたので、ご紹介します。柔らかい縮緬地なので、ギャザー入りのデザインが向いています。柄物とのリバーシブル仕立てにすると着用機会も増えますし、豊富な生地を余すことなく使うために、マーガレットボレロも作りました。もちろん、リバーシブル。TPOに合わせて、ブローチピン付のリボン飾りも作りました。せっかくのオーダーメイドですから、色々なTPOや季節に対応できるデザインにします。一回でも多く着て頂きたいから。。。
このドレスは、11月12日のファッションショーの“トリ”、ドラマチックにコーディネイトされた衣裳のベースドレスとしてお披露目。“漆黒のドレス”~~~ 憧れます!
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