「本物」に出会う

2016/03/15

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日本の伝統文化集積の京都にて、帯作家の高尾朱子さんのお話を伺いました。 帯と着物との取り合わせが高尚で、楽しいお話とも合いまり素敵な魅力をお持ちの方でした。 「桝屋高尾」のHPを拝見し、先代の高尾弘さんの言葉に大変共感しました。  「見て心喜び、触れて心躍り、着て心華やぐ」  私がいつも着物と接し、またリメイクの時に感じていることを言葉にしていただいていたのです。  そして氏の作品に対する愛情は、“腑に落ちる” 「本物」です。

アトリエに季節の着物を飾り、また出来上がったリメイク服をボディに着せて鑑賞し、長時間見ていても “あきない” ものが「本物」ではないかと痛感しています。 「何とも言えない味がある」とも言いたいです。 四季折々の自然を愛で、それを布に表現した着物は、心を平安にしてくれる最適の「日本の宝」です。 「世界の宝」として、私は世界中の方に身近に感じてもらう洋服として広め、平穏な心になってもらい「世界平和」に結び付けたいと、これからも活動を続けていきます。

ひな祭りに思うこと

2016/03/03

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ひな人形を飾る日は「雨水」2月19日なのですが、間近に飾る方も多い昨今。女性の結婚への願望が形として表現された行事です。先日人気TV番組「あさが来た」の佐野元彦エグ・プロデューサーのお話を聞きました。テーマは「“破れ鍋に綴じ蓋”の夫婦」「“太陽と月”の姉妹」「奉公人の精神」で、“朝8時のちょんまげドラマ”の弱点を強みに変える創意工夫をお話くださいました。その工夫の一つ、衣裳に異例の予算を費やしているのは、日本人の着物を愛するDNAに訴えるため。私が伝えたいことを全国に向けて発信していただき嬉しい限りです。きものドレスを登場させて頂きたっかったなあ~~。その色々な努力の結果、凄い視聴率になっていますが、もうすぐ最終回寂しい!ですね。

ドラマのモデルになった広岡浅子の嫁いだ「加島屋」と同じ場所に大同生命本社があり、特別展示会場(入場無料)が2階にあります。彼女の着物姿の写真を見た友人が「似てるね~~」と、なんと光栄な!洋装の写真は、“風格の女傑!”です。志を持って「やりたいことをする」というのは同じですが。。。ビルの玄関ロビーは、高くて大きな天窓で植物園みたいな明るさと温かさ。彼女の心のようです。ちなみに、私のピンクジャケットは羽織からのリメイク。春気分で選びました。

佐野氏は、大阪経済発展に尽力した「五代友厚」を全国レベルで認知させたい!と。そのキャスティングにディーン・フジオカさんを抜擢し予想以上の人気になりました。本屋の無料配布「月刊島民」の特集は、「となりの五代友厚」 どこかで聞いたような “となりの―――”

バレンタインの変化

2016/02/14

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今年のバレンタインチョコの傾向は?毎年1月末からデパートの特設会場に度々足を運び、リサーチして購入していましたが、今年は一度も行かずでした。「義理チョコ」を渡す方々もご高齢になられ、健康を考えると決して良くないと判断したからです。何事も「健康第一」が判断基準です。

12日京都の「和のフレンチ・たま妓」さんで、オリーブオイルとのマリアージュをテーマにしたディナー会。An’s Tableさんによるオリーブオイルの「身体への効能」説明を聞きながら試飲したり、料理を味わったり。限定12名のゲストは80才から44才の男女、心身共にハツラツとされている方ばかりでした。女将さんのご紹介に続く自己紹介は、大変興味深く「偶然ではなく必然の出会い」でした。私の自己紹介は、HPの内容を早口でしゃべりまくり~~、「話が面白い!もっと聞きたい~~」との反響でした。

女将さんは正倉院風の更紗柄の和装、私はバレンタインを意識して、赤地に黒の柄の羽織からのリメイクワンピースと、希少な高級“輪奈ビロード”(シルクベルベット)の道行コートからリメイクしたジャケットのコーディネイト。和装にも負けないと思いますが、どうどすか?

厄除け

2016/02/04

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節分は厄除けの行事でもあります。豆まき・恵方巻・イワシとヒイラギなど。今は経済効果?のイベントとなり、バレンタインデーのチョコみたいです。厄年・年女ではないですが、生玉さんで厄除けを祈願。宮司さんのお話では、一般的な厄年は決まっていますが、自分で感じるものがあれば厄除けをすることが必要と。私は毎年節分にしています。

そして先日還暦を迎えた友人へのプレゼントは赤いバラのプリザーブドフラワー(写真フレーム入り)。きょうびチャンチャンコも合わないし、「何か赤い物」で厄除けをしてもらいたくて。私の時は誕生日にディナーショー出演だったので、デザイナー仲間たちから立派な赤いバラ60本をいただきました。

素敵な思い出になっていて、90才になったら「あの頃はまだ小娘だったね~~」とつぶやくかも。。。

新年会のゲスト

2016/01/21

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昨夜は、神戸ポートピアホテルでのACCJの新年会に参加しました。風雪注意報が出ているせいか静寂のロビー、その端には水に浮かぶ洗練されたピアノステージがあり、シャンソンが上手くなったらこんなステージで着物ドレスを着て披露したいな~~と夢をはせ。。。30階の会場は、外の空気が透き通って夜景が凄く綺麗でした。

SPが警護するゲストは、駐日大使のキャロライン・ケネディさんで、芸能人のように取り囲まれておられましたが、何とか名刺を渡し着用の羽織からのリメイクジャケットをご披露しました。“Oh! Great~”と20秒のやり取り。すぐに退席されたので、ご挨拶出来なかった方々は残念でした。

会場は写真撮影禁止のため、ホテルスタッフに頼んで2階で撮影。リメイク新作は背後の絵画にも負けない迫力と思いますがいかがでしょうか?

目出度い! 鶴と?

2016/01/02

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明けましておめでとうございます。1日は地元の神社仏閣へのお参りでした。年々、若い方を含め普段着の参拝客が増えましたね。子供の頃は、晴れ着や新品の服を着て初々しい気持ちでお参りしたものです。「ハレ(特別)とケ(日常)」のメリハリが無くなって「文化の伝承」が危ぶまれます。そして目出度い「おせち」は今風に変化してきましたね。目出度い“鯛”、子宝を増やす“数の子”、先を見通す“蓮根”などを食べて祈りました。変化の原因は、価値観の変化・明日が読めない時代になったからでしょうか?

着物の図案では、「鶴(千年生きる)と亀(万年生きる)」「松竹梅」「宝づくし」などが目出度いとされています。ディスプレイの色留袖着物は「鶴と松竹梅」、一つ紋の絵羽織からのリメイクドレスは琳派の神坂雪佳風の「鶴」。このドレスは海外で好評間違いなし!

「門松や 冥土の旅の一里塚 目出度くもあり 目出度くもなし」 門松も少なくなりました。

 

師走の出来事

2015/12/18

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GAC(Good Aging Club)のクリスマスパーティ。お世話になっているビデオ撮影の方の誕生日をサプライズでお祝いするために。そして、会場になったウエディング施設の視察、もちろん次回のファッションショーの会場探し。思いもよらず、ベストドレッサー賞の表彰状と大判カシミアストールまで頂き、恐縮しきり。その衣装は細かな全体柄の羽織からリメイクしたカルダン風のチュニックドレス。アンティークの美しいシルエットの帽子が好評でした。魔女のイメージだったので、アイラインはしっかりと描きましたけど。。。

神戸ファッション美術館での「辻が花」のワークショップに参加。幻の技法と言われた「辻が花」を再現させた久保田一竹氏がニューヨークで個展をしたのは1985年1月。この世の物とは思えぬ四季折々の富士山の着物に思わず感動の涙が止まりませんでした。その基本技法を学び、小さな作品を作りました。絞りの着物生地が高価な理由が理解できます。この日は、母の形見の羽織からリメイクしたチュニック。絞りの柄が全体に施され、羽織紐は後ろ衿に、普段着として重宝しています。

伊勢道・熊野道

2015/12/09

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「獺祭」とのご縁を頂いた山田錦生産者のご厚意で外宮さんに続き、今回は内宮さんに新米30KGを奉納させて頂き神楽殿での神事に参列しました。五鈴川沿いの紅葉が川面に映え歓迎してくれる中、琴・笛・拍子木の演奏に合わせた巫女さんの舞に気高さ、神官と巫女さんの装束に所作が相まって独特の威厳を醸し出していました。前列に我先にと陣取り、畳の縁にデンと座り込む参拝者とは対照的でした。おかげ横丁で名物の「しらす丼」「牡蠣の佃煮」に舌鼓を打った後、近所の「みひらきの大神・猿田彦神社」をお参りして、熊野の海岸沿いにあるイザナミの命をお祀りしている「花の窟・いわや」まで足を伸ばしました。絶壁に渡される綱飾りの写真と「古代衣裳」を拝見し、古来の伝統行事には意味がある(写真の説明文参照)と痛感しました。日本人の慎ましさや尊厳さを継承するのはお祭だけではなく、日常の価値観ではなかろうか?と考えさせられました。

日本舞踊の衣裳

2015/11/29

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早いもので、もう師走。またラジオ放送に出演、FM83.7MHz FM千里に12月1・8・15・22日(火)朝11:00から10分間登場致します。パーソナリティの櫻井美智子さんとの楽しいトーク番組“Tea For Two”、「輝き続ける生き方」がテーマです。パーソナリティの櫻井さんは、多芸多才な方で「若柳青」という日舞の実力者。国立文楽劇場でのお披露目に伺いました。演目に合わせて衣裳や鬘から舞台の大道具や小道具までを自ら選択されます。衣装の隅々に工夫を発見。この衣裳をリメイクするならブライダルドレスですね。櫻井さんの小柄な身体からほとばしるエネルギーとチャーミングさを頂きました。

インターネットで聞く場合は、http://www.senri-fm.jp にアクセスして、左上のサイマルラジオをクリック、FM千里の“放送を聞く”をクリック、下段にダウンロードが出たら保存をクリック、それからファイルを開くをクリックして聞いてください。

スマホは、「Listen Radio」アプリをダウンロードし、カテゴリー全国のラジオ局をクリック、近畿の「FM千里」をクリックして聞いてください。

歴史の流れ

2015/11/17

 

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神戸ファッション美術館での「日本衣装絵巻」は圧巻でした。京都四大祭の一つ「染織祭」(現在は時代祭に統合)の前(昭和初期)に、歴史的資料から復元された衣装ですが、今ではもうこのレベルの高い技術は製作不可能でしょうね。色々と貴重なワークショップもあり、できる限り申し込みました。14日は龍村光峯氏による“つづれ織り”、久し振りに機織りしました。

京都では、邦楽のコンサートに。紋付袴・留袖・色無地を着用した演奏者達が、尺八・琴・琵琶・鼓を競演。秋川雅史さんの現代曲も迫力たっぷりでした。邦楽器で出せない音は、シンセサイザーオルガンでカバー。夜は招待者のお宅に。玄関に“つくばい”のある高級マンションで鍋をご馳走になりました。「ポン酢とオリーブオイルめちゃくちゃ合うやんか~~」(An’s Table)

この時期には、紅葉柄の羽織からリメイクしたピンクのジャケットがピッタリ!で重宝。やはり現代は「和洋折衷」のハーモニーが必須かと痛感した一週間でした。