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外国の日本通の男性が“KANOKO SHIBORI”(鹿の子絞)の美しさに魅了されていると。それは真理です。あの気が遠くなるような工程が一反の着尺・羽尺に施されることを想像するだけで、外国人だけでなく「日本の職人根性」に脱帽です。
私達が一番よく目にするのは、2色物。染まった所が地色、糸で絞った所が染まっていない白色。多色遣いになるほど、柄が複雑になるほど職人技が必要になります。また総絞りの場合、着用時に絞りが伸びてしまわないようにオーガンジーで裏全面に刺し子の裏打ちをしています。ですから洋服にリメイクする時は、接着芯を貼らなくてもよいデザインにします。デザインによって、このオーガンジーの裏打ちを取り除きますが、この解きにかなりの時間がかかります。
ここに、絞りのワークショップでの写真を紹介します。基本工程は、布を糸でしぼり、大きな絞り柄は、立体物を中に入れて絞ります。それを染料の中に入れて煮出し、水で洗った後、色止め液に浸します。そして解いて乾かします。
産地の名称である有松・博多絞、絞りの技法や柄から疋田・蜘蛛・ロウケツ・木目絞など色々な絞りがありますので、着物だけでなく雑貨から洋服までバリエーション広く楽しんでいただきたいですね。
金魚の巾着:ちりめんはやみず ”tirimenhayamizu” (Instagram)
ブラウス:総絞羽織から・大きなボータイ衿
チュニックドレス:部分絞訪問着から・ワンショルダー
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