アンティーク着物のゆくえ

2017/02/04

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お母様の花嫁衣装の黒振袖は、戦火から守られ、「思い出の品を着たい!」という娘さんの熱意でオシャレな洋服に変身しました。

この衣装は、鶴や松竹梅のおめでたい柄を型友禅染で左右対称に配置されているのが特徴です。

絹織物の原料である「お蚕様」を最小限に使った薄い縮緬地と赤色もみ裏地です。

裾部分からリフォームしたラップスカートは、帯ベルトの位置を前後脇のお好きな場所にしても共八掛や真っ赤な裏地がチラリと見え豪華です。

袖2枚でリフォームしたチュニックは、ドレープに風情があり、動くと布が優雅にスイングします。

オープンファスナーでつながった2枚の布は別々に着用できる”すぐれもの”で、TPOに合わせられます。

どちらも風呂敷のように畳めてかさばらず、シワにもなりにくくお利口な子達です。

外国でお召しになる機会も多いので、現地の方々にも人気まちがい無し!です。

お客様もたいそうご満悦でお帰りになりました。

デザイナーみょうりにつきます! さあ、次のデザインに取りかかりましょう!

書道

2017/01/24

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書家の木村翼沙先生のパフォーマンスと書道教室の新年会は、電気自動車”Tesla”のコレクターがオーナーのビルでありました。

吟遊詩人に憧れる翼沙先生撮影の中国や台湾の映像、そして中国琴の熟練生演奏に添えられて、ダイナミックな「花鳥風月」のパフォーマンスは感動ものでした。今年5月から、スイスのチューリッヒそしてカナダのシアトルでの展覧会に向けての意気込みも感じられました。(動画は別)

後半の新年会は、オーナーさんが準備してくださったレベルの高いお料理とドリンクはテーブルに乗りきらず。一人一品持ち寄りと聞いて持参した焼き鳥と出し巻き卵は、ほんの添え物に。空腹でしたので、あまりの美味しさにオーバーウエイトで帰宅しました。着用のジャケットは、部分絞りの羽織からのリフォーム、お腹を隠すロング丈で良かった。

先生の人懐っこいキャラは、老若男女を問わずファンが多いです。先生の魅力に引かれた生徒さん達も温かい人格者揃い。心から楽しめる集まりでした。「類は友を呼ぶ」という諺とおり。翼沙先生、オーナー、そして参加者の皆様に感謝感激しています。

書を通して「哲学」(道)を学ぶ良い環境です。

新年会

2017/01/22

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一月は新年会真っ盛り。有名ホテルの宴会場は、○○○新年会の表示ばかり。私もリーガロイヤルホテルの関西日米協会の新年会に初めて参加しました。

ゲストのタイプで、新年会の雰囲気が全く違います。ここは年配の個人経営者が多く女性が少なかった分のどかな感じでした。一方、米国商工会議所は外資系の大企業関係者がほとんどで、キャリアウーマン達が名刺交換に励んでいる姿や、現役の方多数で活気があります。共通点は、最後にお楽しみ抽選会があり、色々な商品の中でも大当たりは海外ペア航空券です。

ニューヨークから帰国直後は「飲み食いと景品」パーティが残念で、「男女マッチング」や「社会貢献」パーティをしたのが懐かしいです。

巷では、年金生活者の女性が「こども食堂」などで近所の子供達に愛情を注いでいるという心温まる話の一方、米国トランプ新大統領の「アメリカ ファースト」政策で、世界中の価値観が変わってしまう懸念。貧富の差が一層激しくなる傾向です。

「宿命に生まれ、運命に挑み、指名に燃える。」(小渕恵三 元総理大臣)

「将来に平和主義日本の心を伝えるべく、“残すために壊す”をコンセプトにして、着物地のすばらしさを広める」という自分の使命に燃えていきます。

新年あいさつ

2017/01/02

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あけましておめでとうございます。昨年は閲覧頂きありがとうございました。

酉年にちなみ、鶴模様の留袖・ワンピースをご紹介します。

きもの好きが転じて、素敵なリフォーム服を創作するのが大好きな私です。洋服にしたことで気軽に楽しめ、きもの同様に“女っぷりを上げること”が出来て、「イイなぁ!」と思います。着る人の気持ちだけでなく、見る人達の気持ちも幸せにできることが「素晴らしい!」と痛感しています。

この世界でたった一つ(ONLY ONE)の洋服は、意匠的魅力が卓越されたきもの地と美へのこだわりデザインのコラボがなしえた「身にまとうアート作品」でもあります。

テキスタイル(生地)デザイナー・ガーメント(製品)デザイナーとしての豊富な経験を活かしたエレガントな感性で、高いレベルのファッションを創り出すことをこれからも続けていきます。もちろん、歩く広告塔としても自分磨きを怠らず。。。

これからもご贔屓にお頼み申しあげます。

素敵な歳の重ね方

2016/12/07

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グッド・エイジング・クラブ(グッドエイジャー賞などを協賛)のクリスマスパーティでは、会長をはじめ幹事の皆様のお蔭で盛り上がりました。昨年に続き「ベストドレッサー賞」を頂いちゃいました。会場に合わせたチャイナドレスながら、懐かしい“チャールストン時代のイメージ”を持った方が多かったのは、帽子・ファーと白手袋かしら?このドレスは、今は生産されていない豪華な縫い取りお召しの着物からのリフォーム。ラインストーンをアクセントにして夜の装いに。

先日グッドエイジャー賞を受賞されたBOROさんが、“大阪の歌”のCDを持って参加。大阪にまつわる楽しいトークと力強い歌声で盛り上げてくれました。

会場では、久し振りにお会いするグループエコーの平松社長や「五代友厚」の映画製作に取り組む司会進行の方々と記念撮影。参加者の皆さんは景品も頂かれて、ニコニコ顔で師走の街に消えていきました。

たまには、ゆらゆら揺れるロウソクのように過ごすこともイイですが、「きょうよう今日外に行く事を作ること)」が必要と言われています。脳科学の先生、「脳はいくつになっても成長し続けるので、チャレンジ精神を持って心豊かに活きいきと楽しくかっこよく過ごす」ことが大事と。

このクラブの趣旨と同じです~~

恩返し

2016/11/30

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「鶴の恩返し」を思い起こした講演会。中村順一氏の外務省勤務で半世紀あまりの外国との関わりから、この度の「これだけは世界に発信したい 日本についての18章」のネット配信開始。

「受信大国から発信大国へ」―― 日本人の持ち味を活かしての国際貢献を提唱されています。2020年に向けて「日本の叡智」を世界にアピールするために、翻訳もご自分で。また日本の若者にも伝えていきたいとの意気込みです。

私はどんな恩返しができる? 日本が誇る伝統工芸の“きもの地”を将来に伝えること。世界一の絹織物“きもの地”を「残すために壊す」をコンセプトにして。

今回は、羽織からリフォームしたサテン別衿付きロングジャケット。セミフォーマルから、別衿無しでスパッツにロングブーツとコーディネイトをすればタウンにもマッチングする優れ物。○○○○駐日大使も“きもの地の洋服”にはまったはります~~(参考:家庭画報11月号掲載記事)

“きもの”を着る機会

2016/11/18

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最近、“きもの”で外出を楽しんでいる女性が増えています。ほとんどが“カタモノ”と呼ばれる紬系。“ヤワラカモノ”縮緬系はいつ着る? そう“ヤワラカモノ”は、子供達の成長を祈る「七五三のお参り」で晴れ着姿を見ることができました。

ちょうど紅葉の美しい時期、庭園で抹茶と和菓子を楽しむ機会に遭遇。この場面でも「辻が花」の訪問着を拝見。茶室がいくつもあるお庭は、待合や“つくばい”などの設えが美しい。茶道の「道」は哲学を意味しますが、それを伝えきれていない昨今と聞きます。伝統の行事には、その由来や意味を知って本来の祝い方や楽しみ方を満喫したいと思います。

そして、“きもの”と“きものドレス”を共存させたい。私が着用のブルゾンは、羽織からのリフォーム。初のカジュアルジャケットで、ジッパー開き、襟ぐり・袖口・ポケットに赤色鹿の子柄のアクセントを施し、裏は壺柄の羽織用背裏。遊び心満載~~にして秋の佇まいを楽しみました。

志を貫く先輩達

2016/10/28

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最近立て続けに感動した先輩達をご紹介します。私が立ち上げた「きもの未来実行委員会」の役員をお願いしているお二人です。

元ベルギー大使の中村順一様。私の2014年のニューヨークの大使公邸でのファッションショー実現にご尽力くださり、私の母校の名誉教授でもあらせられます。この度、「これだけは世界に発信したい日本についての18章」をネット配信されることになり、講演会第一部「外国人に知って欲しい日本」―日本の感性と東洋の叡智―に参加しました。豊富な外務省海外赴任や儀典長時代に培われた日本文化の素晴らしさを簡潔にお話くださり、先生の志に感動しました。若輩者の私にご尽力頂けたのは、海外に向けて平和主義の日本文化を発信したいという志が共通していたからと思います。そして「三方良し」の考え方で世界を変える必要があると。御年80代半ばでありながら、英訳もご自分でやっていきたいとおっしゃっています。

昨夜の祝賀パーティは、叙勲された外海達様。大阪ニットファッション工業協同組合の統合や数々のご功績により旭日勲章を受章されました。ニューヨークでの展覧会に、大阪商工会議所の後援名義の認可をいただくことにご尽力くださいました。初めて名刺交換させて頂いた折に、後援名義の相談をさせて頂き、2度目にお会いした時は交渉の席。「こんなしっかりした志を持った人は必ずやり遂げるに決まっている!グダグダ言わず後援名義を出してあげなさい!」と喝を入れられ、快く委員会の副会長にもなってくださいました。やはり、「頼み事は忙しい人に頼め」という諺通りでした。御年81歳、これからも業界のために力になりたいと力強い〆のお言葉でした。

お二人のエネルギーに負けてはいられません!「宇宙は0から発生している」とのこと、コツコツとプロセスを大事に精進し、「日本の感性」を世界に発信していきます。もちろん着物からのリフォーム服を着用し、“歩く広告塔”もしっかりしていきます。

月と太陽、そして自然の恵み

2016/10/18

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丹後の眞名井神社の180年ぶりのご遷宮を照らすお月様。その周りをグルグル回るお喜びの龍神様を撮影できました。翌朝の日の出の黄金道、爽やかな一日の始まりです。

昨夜、籠神社に移られた眞名井の神様を称える例祭にも参列しました。私は家紋入りの黒ジャケットを着用、玉串奉納した際に参列者から私の後姿に注目が集まったと聞きました。神様に私の作品をご報告するためでしたが、皆様にも披露できました。

例祭の後の直会(なおらい)は、千代紙の玉手箱に自然の恵みである季節の食材が所狭しとふんだんに盛られていました。いつもながら、作り手の心のこもった美味しいご馳走の数々に五感大満足!

記念品のお守りにも月の文字。説明によりますと、「月は生命の誕生・太陽は生育を司るもので、一対で産霊(むすひ)の働きを為す」とあります。

帰阪し地下鉄を上がると、参列者の作品の絵手紙と同じようなお月様が「お帰りなさい。」とお出迎えしてくださり、無事帰宅しました。急ぎベランダに満月のエネルギーを頂くため、フルムーンウオーター用の青い瓶を2本並べました。今そのお水をいただきながら、ブログ作成中。「月と太陽の瓶のお水は、なぜか味が違うのです~~」

昼学夕学

2016/10/07

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台風18号の風雨予報の中、「学習のはしご」。

昼学は、“mano”さんのアトリエでコサージュ作り。着物生地で作るためのリハーサルで、濃淡のオーガンジーを使ったシックなコサージュになりました。前日に出来上がってきた、淡色ブルー地に小さな桜の花模様の小紋着物からリフォームした新作のワンピースにもマッチ。このワンピース、ジャケット風のトップとエレガントなフレヤースカートがミックスされているので格調高く、そして女らしくなりました。惚れ込んでしまいました~~

雨もやんで次の学習会場、大阪商工会議所へ。半年ごとに企画される「大商夕学講座」の後期初回で、カリスマ講師の夏野剛氏による「変えること、変わることを恐れてはいけない!」の講演。今までこの講座に数多く参加していますが、この講演が一番良かったです。“船を漕ぐ”人がいなかったのではないかしら。資料を一部紹介しますが、米国で就学・就労経験のある方は同感するはず。特に現在の日本の企業環境に対して強調したいのは、“年齢なんて関係ない・個性を重視する・好きこそ物の上手なれ。”著書「当たり前」の戦略思考――特に経営者の方にお勧めです。さっそく読ませていただきます。

全く違うタイプの学習でしたが、楽しみました!